月刊ケアマネジメント
ホームページ内検索
検索
見本紙のお申し込み 定期刊行物・書籍のお申し込み お問い合わせ
Home 月刊ケアマネジメントについて 福祉関連書籍 環境新聞社の概要
ケアマネニュース インデックスに戻る
ケアマネ任せにしないケアプランを―自己作成者の声を聞く
9月13日(日)13:30〜15:00 ケアプラン自己作成のものがたり〜調査研究事業オンライン報告会
(2020/09/30)
 全国マイケアプラン・ネットワークはケアプランを自分で作成する利用者・家族、自己作成者を応援する人々のネットワークで、2001年に発足した。
当会では、2018年6〜9月にかけ、ケアプラン自己作成者22人(24事例)にアンケートを実施。さらに掘り下げるため、調査研究事業「ケアプラン自己作成が在宅医療、地域包括ケアに及ぼす可能性についての調査研究」を立ち上げ、アンケート協力者に対しヒアリングを実施、定性的に分析を行った。今回、本調査研究事業の成果報告会が開催された。
報告会では調査研究を行った、島村八重子氏(全国マイケアプラン・ネットワーク代表)、三原岳氏(ニッセイ基礎研究所)、國光登志子氏(日本地域福祉研究所)、須田正子氏(地域交流ボランティアよりあい)、平岩千代子氏(シニアの住まいと暮らしコーディネーター)が会場に集まり、参加者約50名とZoomでつながった。
 まず、三原岳氏が事業の概要を説明、自己作成者に共通して見られる6つの特徴「主体性、近接性、開放性、継続性、コスト感覚、コミュニティ意識」を紹介。その後、この6つのキーワードに沿って、自己作成者6人へのインタビューを中心に報告会は進んだ。
 「主体性」の面からインタビューを受けたCさんは、自分で自分のケアプランを立てた方で身体障害者。当初はケアマネに依頼していたが意思が伝わりにくいため2011年から自己作成をしている。プラン作成は「我がこと。援助を受けながら仕事を続け、これからも生きていくためにケアプラン作成は続けたい」と語った。さらにケアマネは「障害者に対する理解がないと感じる」と吐露した。
 「近接性」の面からインタビューを受けたDさんは父親のプランを作成。きっかけは「ケアマネにどんなに親身になってもらっても、大勢の利用者の一人でしかない。人を介さないと生活が進んでいかない点に違和感を感じていた」とし、作成に当たっては担当ケアマネも応援してくれたという。同居家族の中に犬を入れている点がユニークとして「ケアマネ経由だとここまでの理解は難しいのでは(三原岳氏)」との指摘がなされた。
 研究事業に有識者として協力した鏡諭氏(淑徳大学)は「6人の方に共通しているのは高い満足感」として、「ケアマネに依頼しても、もう少し要介護者本人の要望が入れば、マイケアプランに近づくのでは」と述べた。

●選択肢の1つとして浸透させたい

 質疑応答では利用者のHさんが「どこへ行けば良いケアマネと出会えるのか」と投げかけたが、ケアマネY.Nさんは「逆に良いケアマネはどういうものか」と発言、「話を聞いて、丁寧に答えてくれる人」とHさんは応えた。それに対し別のケアマネT.Nさんは「1人頭38人の利用者を抱えている。ケアマネ任せにしないケアプランは必要ではないか。丸投げが一番困る。あなたは何を目標に人生を過ごしていきますかと投げかけながらいつも対応している。利用者本人のプランという自覚を持ってもらえれば、ケアマネも良い支援ができる。マイケアプランは選択肢としてあっていい。ただ、全ての人ができるわけではないので、そういうときはケアマネの力を借りて欲しい」と力を込めた。
 メイン画面とは別にチャットを使っての意見交換も同時進行でなされた。福祉用具プランナーのMさんは「福祉用具のみを利用したい方は多く、ターミナルの方など急に介護保険、福祉用具貸与が適用になる方はケアマネの仕事は追いつかない。だから自治体の方にマイケアプランの知識を身に着けてほしい」とチャットに書き込んだ。
 それを受けIさんが「松山市のホームページには居宅介護(介護予防)サービス計画の自己作成の手続きの仕方のページがあった。自己作成について保険者がホームページで広報し、必要であれば地域のケアマネがアドバイスする等の取り組みができれば」と書き込んだ。
 さらにIさんの書き込みを見た地域包括職員のHさんは「個人的にはセルフプランは浸透させるのが望ましいと考えるが、要支援者の管轄が地域包括であり、プラン料が収入源になる構造では、包括切り口での浸透は難しい」と応答した。だが別の包括職員Oさんは「当圏域では地域包括だからできることと考えて取り組んできた。財源はプラン料以外で賄うことが可能だ」とし、チャット上での議論も白熱した。
 最後に島村八重子氏が「自己作成するかケアマネに依頼するかは利用者の選択肢であって対立軸ではない。ケアマネに依頼する方法もあるし、二人三脚でやっていく方法もある。だから自己作成を皆がすべきとも思っていない。自分が満足できるケアマネとの付き合い方を模索していきながらやればいい。自分で選んでいることを自覚していると、努力もするだろうし、満足度も増してくる」と締めくくった。
定期刊行物
最新号の内容
次号予告
バックナンバー
各種情報コーナー
ケアマネニュース
イベントのご案内
セミナー・講習会のご案内
ケアマネジャーの声
Adobe Readerダウンロード Adobe Reader
ダウンロード
PDFファイルの表示するにはフリーソフトAdobe Readerが必要です。
ご使用のコンピューターにインストールされていない場合は、Adobe社サイトよりダウンロードしてください。
サイトマッププライバシーポリシー広告のお申し込み
環境新聞社
(株)環境新聞社ホームページに掲載の記事・写真の無断転載を禁じます。
すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
(c)Copyright2005 Kankyoshimbunsha,Co.,Ltd. All rights reserved.